――ルヒトとガジロは緊急の呼び出しに応じ、ハチの元に駆けつけた――
ルヒト
ハチ! 無事ですか!
(車から降りるや否や、ハチへ駆け寄る)
ハチ
ルヒト、すみません。
困ったことになりました。
(ルヒトを見て、少し安心した様子で頷く)
ガジロ
八雲、状況を報告しろ。
(車を降り、警戒しながら二人の近くに立つ)
ハチ
はい。
コンバートが放ったと思わしき異常と遭遇、ケイ先輩が影響を受けました。
異常はこちらの路地に追い込み完了しています。
(ハチ自身が塞ぐように立っていた建物間の細い通路を示す)
ルヒト
植木鉢?
――通路の先には植木鉢が置かれている。その植木鉢を抱えるように、ぬいぐるみらしきものが座っている。
ハチ
ルヒト、近付かないでくださいね。あれが厄介なので。
ガジロ
ホタルはどこにいる?
ハチ
ケイ先輩は……。
(ぬいぐるみの後ろからパピヨン犬が飛び出してくる)
こちらです。
(犬を示した)
ルヒト
可愛い! どうしたんですか? おいで。
(しゃがんでパピヨン犬に手を差し出す)
ガジロ
(犬を見て目を見開く)
は?
いや、ハロウィンのこともあるし、有り得なくはないのか。
八雲、何が起こったか説明しろ。
(ハチを睨む)
ホタル?
(元気に吠えながらルヒトの前で尻尾をふりふりしている)
ハチ
……鉢植えの植物から出た粉と接触した直後、犬の姿になりました。
鉢植えを持ったぬいぐるみを路地に追い立てていたこと、名前に反応することから、ご本人の意識はあるものと考えます。
ホタル?
(しゃがんだルヒトの膝に前足を当てて立ちながら、ひと吠えしてガジロを振り返る)
ルヒト
わぁ、元気ですね。撫でていいですか? 撫でますね。
(頭部を両手で揉み撫でる)
ホタル?
(撫でられている間は目を閉じて、静かに大人しくしながらゆったりと尻尾を揺らしている)
ガジロ
人の言葉は、話せないか。
ハチ
はい。確認しましたが、今のところは鳴き声しか……。
ルヒト、ケイ先輩ですよ。
(一応とばかりにルヒトを見て言ってみる)
ルヒト
ええ、話は聞いていました。でも可愛いじゃないですか。
(撫で続けている)
ハチ
犬は可愛いです。
(同意して頷く)
ガジロ
ホタル?
ホタル?
(耳をぴょこっと揺らしてガジロを振り返る)
ルヒト
確かに、名前はわかるようですね。
(撫で続けている)
ガジロ
お前がホタル本人ならこっちに来い。
(しゃがみ、太ももを軽くパンパンと叩く)
ホタル?
(ルヒトの手からするりと抜け、ガジロの方に駆け寄って前足で膝にタッチをしてひと鳴きする)
ハチ
この反応が偶然だとは思えませんが……。
(パピヨン犬の動きを目で追う)
ガジロ
本人、なのか。
(眉間に皺を寄せ、目を細める)
……。尾久、配信をチェックしろ。アレ関係なら何か出てるかもしれない。
ルヒト
了解。
(スマホを開き、コンバチャンネルの最新の配信を再生する)
ガジロ
八雲、調査部の連絡先は分かるか?
ホタル
(首を傾げる仕草のあと、膝に乗ろうと試みてその場で跳ねている)
ハチ
はい、部署の代表番号でしたら聞きました。
ガジロ
よし、調査部に応援要請を頼む。犬化させる異常だってことは絶対伝えろ。
ハチ
了解。
(スマホを取り出して電話をかけ始める)
ガジロ
……どうした?
(跳ねるパピヨン犬を両手で抱え、膝に乗せる)
ホタル
(前足を伸ばしてガジロの腕に掴まり、ひと息ついている)
ガジロ
……すぐ戻してやるからな。
(頬の辺りをそっと撫でる)
ホタル
(撫でる手に擦り寄って尻尾をふりふりしている)
ルヒト
ガジロさん、本件の異常と思われる配信がありました。
(配信画面を見せる)
ガジロ
(パピヨン犬を抱き上げ立ち上がり、画面を覗き込む)
……ちっ、相変わらず傍迷惑なヤローだ。
ホタル
(一緒になって画面を覗き込んでいる)
ハチ
ガジロ先輩、15分程度で到着するとのことです。
ガジロ
わかった。それまでアレを見張ってねえとな。
(パピヨン犬の背を撫でながら、植木鉢の方を見る)
――植木鉢は、二本足で立った犬に抱えられていた。犬はジッと4人(3人と1匹)を見ている。
ハチ
なかなか厄介です。
あの犬のぬいぐるみ――というよりも、鉢植えの方ですが。
ホタル
(すんすんと匂いを嗅いでいる)
ルヒト
鉢植えから粉が出るんでしたっけ。
そしてその粉を浴びると、犬になる。
(パピヨン犬をみる)
ホタル
(ルヒトを見て、わんっと鳴いてみせる)
ハチ
もう一度浴びたら戻るのでしょうか。
……追加で悪影響が出ても困りますよね。
ルヒト
(ホタルに頷き返す)
配信を見る限り犬になる以外の影響はなさそうですが、みだりに粉を出させない方がいいですね。
ガジロ
ここまで追い込んだって言ったな。八雲はどうやって粉を回避したんだ?
ハチ
いえ、私と異常の間にケイ先輩が入ってくださったので、回避したわけではないです。
ガジロ
そうか……。追い込みもホタルが?
(パピヨン犬を見る)
ハチ
はい。恐らく被害の拡大を阻止するためかと思われます。
あちらに追い立ててくださいました。
(路地の方を示す)
ホタル
(わんっと吠えて尻尾を揺らしている)
ガジロ
よくやったな。
(微笑み、パピヨン犬の頭を撫でる)
ルヒト
ガジロさん、アレがこちらへ来ます!
――犬が鉢植えを持ってルヒト達の方へ歩いてくる。
ハチ
花粉に当たらないよう気を付けてください。
――あと7分ほどで調査部が来るはずです。
ホタル
(鉢植えを持ったぬいぐるみに向かってきゃんきゃんと吠える)
ルヒト
気をつけるって言っても……粉って花粉なんですか?!
ハチ
花から出るなら花粉だと呼称して問題ないかと。
(首を傾げている)
ガジロ
どうした?
(吠えるパピヨンの背を撫でる)
もしかして犬同士で会話できるのか?
ホタル
(ぬいぐるみから目を離さないようにしつつ、動く度に吠えている)
ルヒト
「粉」と「花粉」ではだいぶ違いますよ。花粉は服に付いたら取れにくいんですよ。
(嫌そうに顔をしかめる)
ガジロ
八雲は調査部からの連絡を取れるようにしとけ。
尾久、来い。
ハチ
了解。
(スマホを持ったまま頷く)
ホタル
(ぬいぐるみをじっと見つめて警戒している)
ルヒト
はい。
(ぬいぐるみを視界に入れつつ、ガジロの近くへ移動する)
ガジロ
ホタルを頼む。
(パピヨン犬をルヒトに預ける)
ルヒト
え?! ちょっと!
(慌てて抱きかかえる)
ホタル
(きゃんきゃんと鳴きながらガジロとぬいぐるみを見ている)
ガジロ
八雲、尾久を連れて花粉がかからない所まで下がってろ。こいつは俺が相手する。
ハチ
……調査部を待たなくても良いのですか?
(パピヨンを抱いているルヒトを下がらせつつガジロを見る)
ガジロ
全員犬になっちまったら誰が調査部に説明するんだ?
ハチ
……了解。
ルヒト、風向きがこちらです。もう少し離れてください。
ホタル
(下ろして~と言わんばかりにじたばたしている)
ルヒト
はい……。
(ガジロとぬいぐるみから目を離さず、促されるまま距離を取る)
キリツボさん、大丈夫です、落ち着きましょう。
(パピヨン犬をしっかりホールドする)
ホタル
(ホールドされて諦めたように大人しくなった)
ガジロ
(二人が距離を取ったのを横目で確認し、ぬいぐるみに向き直る)
おい。止まれ。
――ぬいぐるみのようなその犬は首を傾げ、歩みを止める。
ハチ
……。
(ルヒトの前に立って、ガジロとぬいぐるみの様子を見ている)
ガジロ
鉢を置け。
――ぬいぐるみは言われるまま、鉢を地面に置いた。
ガジロ
……そのまま動くんじゃねえぞ。
(足早に近づき、植木鉢を通路奥に向かって蹴飛ばした)
――植木鉢は壁に当たり、割れた。ぬいぐるみは口を開け、驚いた様子でそれを見つめる。そしてガジロに駆け寄り――持っている鉢植えの花をぽふぽふと叩いた。
ハチ
――!
(ぬいぐるみの動きに反応して、ルヒトが行かないように腕で制する)
ルヒト
ガジロさん!
(駆け出しかけた足を止める)
ガジロ
くそ!
(一瞬、ルヒト達を振り返る。そして腕で口を塞ぎ、ぬいぐるみに掴みかかる)
――同時に、噴き出した大量の花粉がガジロを覆い隠した。
ハチ
ルヒト、落ち着いてください。
……ケイ先輩のときと同じです。
(様子を窺っている)
――花粉が晴れる。ぬいぐるみはうつ伏せで押さえつけられていた。押さえていたのは、一匹の柴犬だ。
ルヒト
まさか……ガジロさん、ですか?
ハチ
……犬種が変わるんですね。
(スマホの着信に気が付く)
ルヒト、ガジロ先輩をお願いします。調査部を案内します。
(電話越しに場所の説明を開始する)
ルヒト
はい。そちらは頼みます。
(柴犬に近づく)
ガジロ?
(強く一鳴きする)
ルヒト
(足を止める)
え、なんですか? 怒ってるのでしょうか……。
キリツボさんはわかりますか?
(抱えているパピヨン犬に問いかける)
ホタル
(片方の前足を上げて、ルヒトの顎をぽふっと叩く。下がるよう言っているようだ)
ルヒト
どうしたんですか?(微笑み、前足と握手する)
ふふ、肉球触り放題ですね。
ガジロ?
(アウ、と一鳴き。ぬいぐるみを押さえつけたまま、チベットスナギツネのような表情でルヒトを見ている)
ホタル
(くぅんと困ったように声を出す)
ハチ
調査部の方々が到着しました。
……何をしているんですか?
(調査部を連れて戻ってくるなり、ルヒトを見て首を傾げる)
ルヒト
……コミュニケーションを図っていました。
(真面目な顔で返す)
ホタル
(高い声でひと鳴きした)
ハチ
そうですか。でしたら良いのですが……。
(首を傾げてルヒトを見たあと、調査部を振り返る)
あちらがケイ先輩……キリツボさんです。向こうにいるのがガジロさんです。
(それぞれの犬を示して説明する)
ルヒト
はい。こちらのふわふわな可愛らしいのがキリツボさんで、あちらのがっしりした体躯の目付きの悪……鋭い方がガジロさんです。
(調査部の視線を受け頷く)
ハチ
コミュニケーションは取れましたか?
(ルヒトに確認する)
ルヒト
取れました。
(パピヨン犬の前足を持ってふりふりと手を振る)
一般人が来なくて良かったですね。
(通路の入口をちらっと見る)
ハチ
そうですね。それも考えて追い込んだのでしょうか。
(ふりふりされているパピヨン犬を眺めている)
ルヒト
そうかもしれません。……キリツボさんだと聞いてはいますが、今だけ許してください。
(真剣にパピヨン犬を見つめ――)
頑張りましたね。
(笑顔で思いっきりわしゃわしゃと撫でる)
ホタル
(きゅっと目を閉じてされるがままになっている)
ハチ
……。
(思わず柴犬を見る)
ガジロ
(バウ!と大きく吠える)
ルヒト
はぁ……癒されます。
(パピヨン犬を抱き締め、もふもふの首周りに顔を埋める。少し顔を上げハチを見る)
抱っこ交代しますか?
ハチ
……撫でてほしいのですか?
(吠えた柴犬を見て軽く首を傾げている)
(ルヒトに向き直る)
はい。本部に行く前に少し。
(パピヨン犬を受け取って、調査部の方を見た)
ルヒト
あちらは何をしているのでしょう?
――防護服を着た調査部がクリアケースを車に積み込んでいた。ケースには先程のぬいぐるみが収納されている。一方、柴犬は調査部に向かってしきりに吠えている。
ハチ
怒っているように見えますが、何でしょうか。
……意思の疎通ができないと、やはり厄介ですね。
ルヒト、ガジロ先輩を落ち着かせられますか?
(パピヨン犬を揺らしながらルヒトを見る)
ホタル
(鼻をすんすんと鳴らしている)
ルヒト
(パピヨン犬を見る)
出来るか分かりませんが、やってみます。
(頷き、柴犬と調査部の方へ向かう)
ハチ
お願いします。
(パピヨン犬を抱えた状態でルヒトについていく)
ルヒト
どうしました?
え、『どこかへ行こうとしたので止めたら暴れ出した』?
ガジロ
(頭を激しく振りながらアウアウと物申している)
ハチ
違うようですね。
(パピヨン犬を揺らしながら見学している)
ガジロ
(口を閉じ、ルヒトの方へ歩いていく。そして足を踏んでからハチの方へ向かう)
ルヒト
なんでわざわざ踏んでいくんですか?!
ガジロ
(ハチと抱えられたパピヨン犬を見上げる)
ハチ
……? はい、ケイ先輩に御用ですか?
(柴犬を見下ろしたあと、屈み込んで膝上にパピヨン犬を乗せ直す)
ホタル
(ハチの膝からぴょいんと降りて柴犬を見る)
ハチ
先輩同士は意思の疎通ができるのでしょうか……。
(首を傾げている)
ルヒト
先輩達だけでも会話できればいいのですが……。
(二匹の様子を見守る)
ガジロ
(パピヨン犬を見てウォォウ、と一声鳴く)
ホタル
(わんっと元気にひと鳴きしてからハチの足を叩き、鼻先で調査部を示す)
ハチ
……これは通じているのでしょうか?
うーん? ……ああ、本部に運べということでは?
(ルヒトを見る)
ルヒト
そういうことですか。
……ここまで乗って来た車があります。それで一緒に向かいますか?
(柴犬に話す)
ガジロ
(わん!と鳴いて車に向かって歩き出す)
ハチ
やはり、そういうことでしたか。
運転は――。
ホタル
(急いで走ってルヒトの足元にアタックした)
ハチ
運転はルヒトが良いのですか?
(不思議そうにしている)
ルヒト
わかりました。運転は私がします。
(しゃがみ、パピヨン犬の頭を撫でる)
ホタル
(嬉しそうに尻尾をふりふりしている)
ハチ
ガジロ先輩は、車に乗るために抱っこが必要ですか?
(犬の扱いが分からずに柴犬を見る)
ガジロ
(振り返りハチを見つめ、数秒して下を向く)
ルヒト
あ、これは私にもわかりますよ。
『抱っこは嫌だけど安全を考えればその提案は正しい』から葛藤してるのだと思います。
なので回答は「抱っこが必要」です。
ハチ
なるほど。
私の抱っこがお嫌でしたら、ルヒトと代わりましょうか?
(近くで膝をついて柴犬を見ている)
ガジロ
(慌てて顔を上げ、ハチにアタックした)
ルヒト
ふっ……(その様子に思わず笑う)
ハチの抱っこに異論はないそうです。
ハチ
よく分かりませんが……。
了解です。では、本部に向かいましょう。
(腕を軽く広げて柴犬を呼ぶ)
ガジロ
…………。
(ハチを見るがそちらには行かず、ゆっくりと車に向かう)
ルヒト
先に車に行っていてください。調査部に説明してきます。
ハチ
(首を傾げて柴犬を見送る)
はい、分かりました。
(ルヒトを振り返ってから、柴犬を追いかける)
ホタル
(ほのぼのと見守っている)
ルヒト
(調査部と話す)
確かにそうですね。こちらで預かります。
(話し終わり、ホタルに気づく)
あれ、キリツボさんも一緒に行きますよね?
ハチ
ケイ先輩も、こちらどうぞ。
ルヒト、シートに乗せてくれますか?
(しばらく柴犬の様子を見ていたが、やがて抱き上げて後部座席に乗り込んだ)
ルヒト
はい。キリツボさん、失礼します。
(抱えて後部座席のシートに乗せる)
ハチ
ありがとうございます。
では、おふたりとも。頑張ってください。
(柴犬を膝上に抱えた状態で、隣に来たパピヨン犬を自分の方に寄せて支える)
ルヒト、お願いします。
ルヒト
あ、その前に。
ハチ、ガジロさんをそのまま固定しててください。
(反対側に周り、ドアを開ける)
ハチ
……?
はい。
(大人しく柴犬を抱っこのままにしている)
ルヒト
姿がこれなので、念の為しといてほしいそうなんです。
失礼します。
(柴犬の頭を撫で、首周りを撫で、首輪を嵌める)
ガジロ
(首の違和感に気づき、ルヒトの方を向こうと暴れる)
ハチ
調査部からですか?
ガジロ先輩、必要なことのようです。
(ガッツリと柴犬を押し留めている)
ルヒト
はい。本部を歩くので、野良犬と間違われないようにとのことです。
(扉を閉め、また反対側に回る)
ガジロ
(ハチに押さえられ身動きが出来ない。ガルルと唸っている)
ハチ
すみません。
窮屈かもしれませんが、少しだけ我慢してください。
(扉が閉じられると押さえを緩め、宥め始めた)
ルヒト
キリツボさんも嵌めさせてもらいますね。
(パピヨン犬に首輪を見せる)
ガジロ
(わんわんと不満げな声を上げている)
ハチ
ガジロ先輩、怒っていますか?
(触っていた手を持ち上げて首を傾げている)
ガジロ
(ハチを見てウォウと鳴く)
ハチ
怒っているのですか。
すみません。先輩がたには窮屈な思いをさせてしまいますが、きちんと本部までお連れしますので。
ホタル
(くぅんと声を出したあと、ルヒトの方を向いてお座りする)
ルヒト
わぁ、いい子、いえ、さすがキリツボさんです。
(手早く首輪を嵌める)
ホタル
(首輪を気にして前足でカリカリしている)
ルヒト
すみませんガジロさん、キリツボさん、少しだけ我慢してくださいね。
ハチ、お二人をよろしくお願いします。
(それぞれの頭を撫でる)
ハチ
はい。転がらないように、守ります。
ルヒト、運転をお願いします。
ホタル
(くぁあと欠伸をしている)
ガジロ
(つられて欠伸をする)
ルヒト
(後部座席の扉を閉め、運転席へ)
本部に着いたらお二人とも身体検査だそうですから、移動の間はゆっくりしててください。
では、出発します。
ハチ
はい、お願いします。
(運転席に向かって頷いたあと、それぞれの手で犬を軽く押さえる)
