指令

ホタル
サギリ、お疲れさまー! 新人クンはどう?

ガジロ
おう、お疲れ。どうも何もまだ1人じゃなんもできねーよ。

ホタル
あははっ、新人クンだもの。ひとりで何かさせちゃよくないよー。

ガジロ
そっちはどうなんだ。

ホタル
楽しいよ! 若いっていいよねー。

ガジロ
元気さで言やホタルも大概だぞ。
で?
なんか用があるんじゃねーのか?

ホタル
うん、例の件で指令が出たからね。
新人含め――総員、最優先事項として対処すること。だってさ。

ガジロ
そうか。じゃあうちの新人には諜報部そっちの誰かがつくのか?

ホタル
そのことなんだけど、サギリが担当してる新人クン――リンクンとは、そのまま組んでもらいたいな。
慣れてる方が良いからさ。

ガジロ
はあ?
機功部諜報部新人で?
慣れなんざ、諜報部同士ならどうとでもできるだろ。

ホタル
機功部には研修に絡めて話を通してあるから大丈夫だよ。“経験”を積まなきゃ!

ガジロ
ちっ。まぁここで言ったって決定は変わらねぇか。
つっても何すりゃいいんだよ?

ホタル
基本的には主犯の調査だね。
例の部屋は調査部が担当するけど、全体的には諜報部も関わるからさ。
サポートしてあげてよ。

ガジロ
経験積ませるっつたな。
例の部屋に新人を入れてもいいのか?

ホタル
うん。調査の一環なんだから、もちろんだよ。ちゃんと報告書は提出させてね。

ガジロ
りょーかい。そっちはこれからどうするんだ。

ホタル
ありがとう!
こっち? こっちは、主犯から告知されたもの以外にも異常が発生しているかもしれないから、まずは情報収集だね。それ自体が諜報訓練にもなるからさ。

ガジロ
何の礼だそれは?

ホタル
そんなの、了承してくれたからだよ!

ガジロ
指令なんだから別に……まぁいいわ。
情報収集の訓練はあいつにもさせた方がいいんだろうが、俺は諜報部のやり方なんざ教えられねぇぞ。

ホタル
訓練はね、もちろんだよ。現場が基本だから、サギリはそれを教え込んでほしいな。SNSの方は通達しておくからさ。

ガジロ
俺のやり方で教えていいってんなら問題ねえ。

ホタル
あははっ、悪いカオしてるなぁー。基本的にペアで行動してくれるなら、指導方法は任せるよ!

ガジロ
はいはい。用はこれで終わりか?

ホタル
あ、最後にこれだけ――“肝に銘じておけ。妖怪・人外は人間の世界にはいない”……ってさ。似てた?

ガジロ
おー、怖い怖い……。見た目は全然違うってのに。不思議なもんだ。
機関の方針なかったことにするは重々わかってるよ。

ホタル
サギリがそう言うなら、かなり上達したね!
まぁ、念押しって感じだからさ。リンクンにも教えてあげてね。以上だよ。

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