先輩たちのあんみつ編

ガジロ
そういや今調査部に近いことさせてるが、諜報部の仕事はそろそろさせるのか?

ホタル
うん、そろそろねー。例の動画の件もあるしさ。
少なくとも、遭遇者から上手に聴き取りができるようになっておかないとね。

ガジロ
調査部のデータがあるやつから対応させるのがいいか。
ハロウィンのときみてえに、現象を把握してた方が聞きやすい。

ホタル
うん、調査部対応済みの案件に絞って、聴取を優先的に回してもらうように手配するつもり!
最近は色々慣れてきたから、大丈夫だろうしね。

ガジロ
じゃあ聴取のときは尾久をそっちに預ける。

ホタル
オッケー! いやー、新人クン達が仲良しで助かるよー。

ガジロ
同郷なんだってな。

ホタル
そうそう。しかも、一緒に帰郷するみたいだよー。

ガジロ
そりゃあ仲のよろしいことで。
元から知り合いだったのか。

ホタル
知り合ったのは入ってからみたいだよ。
本当に仲良しだよねー。

ガジロ
……この仕事じゃ、いいんだか悪いんだか。

ホタル
悪くはないよ。――って、言えるようにはしておきたいよね。
この先、何があるのか分からないしさ。

ガジロ
ホタルは、どっちだ?

ホタル
――僕? 僕は、……んー。そう、だねぇ。
仲が良い人がいることは、悪くない心地だよ。頑張れるから、良い効果かも。

ガジロ
そうか。
(「悪くない」「頑張れる」という言葉に意外そうに目を瞠る)
なら、よかった。

ホタル
あははっ、僕もまだまだだからねー。
ちなみに僕はサギリのこと、仲良しさんだと思ってるからね!

ガジロ
(驚きで口を開けたまま固まる)
……俺?

ホタル
うん、そーだよー。
あははっ、すごい顔してるねー!
(あんみつをスプーンで軽く掻き混ぜる)
勝手に言ってるだけだから、言わせといてよー。

ガジロ
……わかった。
(黙々とあんみつを食べ進める)

ホタル
(残りのあんみつを眺めつつ、スプーンをゆらゆらさせていた)

ガジロ
……。
(空になった器を見つめる)
……仲は、悪いとは思ってねえからな。

ホタル
……へ?
(数秒ほどガジロを見てから小さく笑う)
ふふっ、そっかぁ、ありがと。そう言ってもらえると嬉しいよー。

ガジロ
ああもう変な感じになったじゃねえか!
食ったか?! 早く食え!

ホタル
ええ? 待ってよー。
これちょっと量が多くて……あっ、何か予定ある?
お会計しとくから、先に出ても大丈夫だよー!

ガジロ
女一人残して会計させるやつがあるかよ!
食いきれねえなら寄越せ!

ホタル
えっ、いいの?
僕、今からひとりフードファイトしなきゃだと思ったよー。
(白玉がなくなったあんみつの器を差し出す)

ガジロ
多いなら言えよ。ったく。
(器を引き寄せ、一杯目と変わらないペースで食べる)

ホタル
いやー、甘えるなって言われそうだからさー。
……早くない? おなか空いてた?

ガジロ
頼れよそこは。
(呆れた目で見る)
こんくらい余裕だ。

ホタル
あれ、そうなの?
(意外そうに見返す)
リンクンほどじゃないけど、サギリも結構食べるよねー。

ガジロ
ホタルが少食すぎるんだよ。
食ったし行くぞ。
(伝票を取ってレジに向かう)

ホタル
え、はや……あ、待って待ってー。
(ガジロを追いかけてレジに向かう)

ガジロ
(一足先にレジに着く。店員と話し、ホタルに苦い顔を向ける)
あー、はい、それで。

ホタル
あー……(カップル割引に気づいて笑いそうになって堪える)
ごちそーさまでしたー!
(会計後、店員に軽く頭を下げて店をあとにした)

▼「ハロウィンのときみてえに」で言われている聴き取りはこちら

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